IPアドレスとは何か
IPアドレスとは、ネットワークの通信を行う時に使う住所のこと。
郵便や配達の時に住所が無かったらどこに届けていいかわかりません。それと同じでネットワークの世界にも通信するために住所が必要です。それがIPアドレスです。
IPアドレスの正式名称は Internet Protocol Address です。
Internet Protocol(通称IP)は、インタネットを通じてデータのやり取りするための規約のことです。
そこで機器同士がデータのやり取りをするために使いましょうと決まったのがIPアドレスです。
IPアドレスは192.168.1.2のように数字をピリオドで区切られたものです。
0.0.0.0〜255.255.255.255
なぜ255までのなのかというと、コンピュータでは2進数を8ビットで区切って管理しているからです。
「00000000.00000000.00000000.00000000」
~
「11111111.11111111.11111111.11111111」
パソコン単体ではインターネットを通じてWebページに繋ぐことはできません。
家でネットを使う時はルータを使用しています。このルータがIPアドレスを持っています。
普段Webページにアクセスする流れを簡単に説明します。
1.パソコンがサーバに対して通信したいとルータに要求。
2.パソコンからリクエストを受け取ったルータはIPアドレスを基に通信先を特定し、通信開始。
3.通信先のルータが通信を受付け、そのことをサーバに通知。
4.ルータから通知を受け取ったサーバはリクエスト内容によって処理を実行しレスポンス。
このように通信先の場所を示すIPアドレスを使用してインターネットを利用することができます。
IPアドレスから特定はされるの?
よくIPアドレスから特定と聞くと思います。実際にIPアドレスから個人情報を特定できるのでしょうか。
結論は、IPアドレスから個人情報を特定することはできません。
ただしIPアドレスから国や地域は特定できます。
元々IPアドレス(ここで言うのはグローバルIPアドレス)は、プロバイダ業者から割り振られるものです。
そのプロバイダに発信者情報開示請求をすることで個人情報を得ることができますが、特別な理由がない限りは通ることはありません。
さらにIPアドレスは固定IPと呼ばれるものを使用しない限り、たまに変わります。
自分が使用していたIPアドレスを他人が使うことがあります。
そのため、IPアドレスが知られたからといって心配する必要はありません。
上記ではIPが知られても問題ないと言いました。
しかしWebサイトなどにアクセスするとログが残ります。ログとして「何時何分にどのIPアドレスからどのページに対してアクセスがあった。」と残るようになっています。
つまりSNSで誹謗中傷をしたりすると、ログからIPアドレスが特定されます。
プロバイダに発信者情報開示請求すると個人情報を得ることができます。この場合はほとんどが通ります。
つまりはIPアドレスから誰が誹謗中傷しているか特定できてしまいます。
そのため、ネットでの扱い方には気をつけることが大切です。
まとめ
今回はIPアドレスについて解説しました。IPアドレスはインターネットを使う上では無くてはならない存在です。
IPアドレスとセットでサブネットマスクも理解しておくことが必要です。サブネットマスクについても別の記事で解説していますのでよければ見てみてください。