【初心者向け】0章 Pythonの基礎知識 〜エラーの解決方法やコメントについて〜

Python

Pythonのプログラムを書いていく上で、基礎知識として知っておくべきことがあります。今回まとめる内容はPythonに限らず、どの言語においても大切な知識となります。

プログラムを初めてやる方は飛ばさずにぜひ最後まで読んでみてください。

プログラム実行の順番にについて

書いたプログラムは基本的には上から順番に実行されます。

コード

print("1行目")
print("2行目")
print("3行目")


実行結果

1行目
2行目
3行目


最初に2行目が出力されたり、最後に1行目が出力されることはありません。

エラーについて

プログラミングをしていると、エラーが出ることは避けられません。エラーが出た時にどう解決したらいいか、または間違いに気付きにくい点がいくつかあります。

どのように解決していけばいいのか、どこで間違いやすいかを解説して行きます。

エラーが出た時の対処法

エラー内容を確認する

エラーが起きると実行結果にエラー内容が出力されます。

例えば以下のようにプログラムを実行してエラーを出させます。

コード

print("hello"


実行結果


hello.pyファイルの2行目でSyntaxErrorが出ていることを表しています。SyntaxErrorは文法が間違っている時に出るエラーです。

SyntaxErrorのようにエラー名からある程度どんなエラーか推測することができます。そのためエラーが出たらエラー名を見て、どんなエラーかを確認するようにしましょう。

間違っている箇所の見つけ方

エラーになったり、エラーにならずとも望んでいる実行結果が得られない時があります。プログラムの規模が大きければ大きいほど、その場所を見つけるのが大変になります。

その場合は、print()関数を使うといいです。

変数に格納されている値が自分が期待している値になっているか、条件分岐で正しく分岐しているかなどを確認する時に役立ちます。

コード

num = 0

if num == "0":
    print("test")
    
    num = num + 1


実行結果

      


条件分岐の例で、numの値が0の場合に1を足すプログラムです。

しかしこの場合「test」が表示されていないため、numは0なのに1は足されていません。条件式の前の処理が間違っていて、条件式で期待している結果が得られていない、もしくはそもそも条件式自体が間違っていることがわかります。

このように条件分岐が正しく動いているか確認することができます。

コード

result = 0

for num in range(5):
    print(num)
    result = result + num
    
print("0から5の合計の値は", result ,"です。")


実行結果

0
1
2
3
4
0から5の合計の値は 10 です。

次は繰り返し文の例で、0から5の合計値を出すプログラムです。

しかしこのプログラムを実行しても結果は15ではなく、10になります。ここで「print(num)」の結果を確認すると4までしか足されていないことがわかります。そのため繰り返し文のどこかが間違っていることに気づくことができます。

気付きにくい間違い

プログラムを何回も見直しても、間違っている箇所が見つからないということもあります。その時は以下のことを確認してみてください。

・スペースが半角ではなく全角になっている。
・「I(大文字のアイ)」「l(小文字のエル)」の違い。


全角半角スペースの違いに関しては、使用するソースコードエディタによって、指摘してくれるものがありますので、そのようなツールを使用してミスを減らすようにしましょう。

コメントについて

プログラムを見直した時に、コードを見ただけでは何の処理をしているかすぐにはわかりません。他の人が書いたプログラムはもっとわかりません。その時のためにコメントを残しておくことが大事になります。

コメントの書き方は、コメントにしたい部分の最初に「#」をつけます。
「#」以降に書いたものは全て、コメント扱いとなりプログラムとして認識されません。


上記の実行結果は

コメントなし

となります。

コメントはプログラムを書く上で重要です。例を見ながらコメントの重要性について学んでいきましょう。

コード(コメントなし)

buy_list = [100, 200, 150]
total = 0

for buy_list in buy_list:
    total = total + buy_list
    
print("合計の金額は", total, "円です。")


上記のプログラムを見ただけでは、何の処理をしているか理解するのに時間がかかります。

次にコメントありの場合を見てみましょう。


コード(コメントあり)

buy_list = [100, 200, 150] # 購入したものの値段
total = 0 # 合計金額

# 合計金額を計算
for buy_list in buy_list:
    total = total + buy_list

# 結果を表示    
print("合計の金額は", total, "円です。")


コメントがあるだけで処理の内容をすぐに理解できます。自分で書いたプログラムも、書いてる時はわかっていたとしても、1ヶ月後に見返すと何を書いているかわからなくなります。


プログラムを修正することは絶対にありますので、その時の自分、もしくは別の開発者のためにコメントを残すようにしましょう。

まとめ

今回はPythonを開発する上で知っておくべきことを解説しました。今回の内容はPythonに限らず、別の言語でも必要な知識になります。

またエラーの解決は慣れが必要です。たくさんエラーを出して、たくさん解決することが重要です。本当にわからない時は、エラー内容をインターネットで調べると解決方法が出てきたりします。色々なものを活用していきましょう。