【用語解説】CIDRとCIDR表記とは?【図解でわかりやすく】

用語解説

CIDRとは

CIDR(Classless Inter-Domain Routing)とは、ネットワークを柔軟に分ける仕組み


CIDRはサブネットマスクを使用することにより、IPアドレスを柔軟に分割することができます。


上図のようにA会社のネットワーク(192.168.0.0/16)から各事業部のネットワーク(192.168.x.0/24)と一つのネットワークから複数のネットワークに分割しています。

これはサブネットマスクを使用することによって、分割ができています。このようにサブネットマスクを使用して、ネットワークを柔軟に分割できるようにした仕組みをCIDRといいます。

CIDR表記とは

CIDR表記とはIPアドレスとサブネットマスクで表記されたもの



IPアドレスとサブネットマスクで表記されたものCIDR表記と言います。

CIDRができた経緯

元々IPアドレスはクラスフルアドレスと呼ばれる方法でIPアドレスを分割していました。


クラスフルアドレスIPアドレスを5つのクラスに分割していました。しかし全世界で使用できるネットワークの数は約210万しかなく、インターネットの普及と共にIPアドレスが枯渇していきました。


さらにIPアドレスは枯渇しているのにホストを割り当てられていない領域があり、無駄がありました。

例えばクラスA、B、Cで使用できるホスト数は以下の通りですが、全部ホストを割り当てることはほとんどありません。

クラスA:16,777,214個
クラスB:65,534個
クラスC:254個


そこでIPアドレスをより柔軟に扱えるようにしようと言うことでCIDRという仕組みができました。

まとめ

CIDRはIPアドレスをより柔軟に分割するための仕組みです。CIDRの前にはクラスフルアドレスを使用していましたがIPアドレス枯渇によりCIDRが誕生しました。

またIPアドレスとサブネットマスクで表記のことをCIDR表記と言います。