DHCPとは
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、ネットワークを利用するための設定を自動で行ってくれるプロトコル。
ネットワークを利用するためには、IPアドレス・デフォルトゲートウェイ・DNSの設定などを行う必要があります。
この設定を自動で行うプロトコルがDHCPとなります。
一つや二つだったら手動で設定するのはそんなに大変ではありません。
しかしこれが100台200台だった場合はどうでしょう。すごい大変なことです。そこで自動で任せるためにDHCPを利用します。
また普段インターネットを使用していますが、使用する前にIPアドレス・デフォルトゲートウェイ・DNSの設定などをする人はほとんどいません。これはルータがDHCPの機能を持っており自動で設定しているためです。
DHCPの仕組み
では実際にはどのようにして自動で設定されているのでしょうか見ていきます。
DHCPを利用する上でDHCPサーバとDHCPクライアントが存在します。
DHCPサーバとは、DHCPの機能を提供するサーバ。
DHCPクライアントは、ネットワークを利用する上で必要な設定を自動で取得するためにDHCPサーバとやり取りをするもの。
DHCPを利用する上でDHCPサーバとDHCPクライアント間では以下のやり取りが発生します。
1.DHCP Discover(DHCPクライアントがDHCPサーバを探す)
2.DHCP Offer(DHCPサーバがDHCPクライアントにIPアドレスを提案)
3.DHCP Rerquest(DHCPクライアントがDHCPサーバにIPアドレスの要求)
4.DHCP ACK(DHCPサーバがDHCPクライアントの応答の確認)
家でパソコンやスマホをインターネットに接続する時を例にして詳しく見ていきます。
DHCP Discover
DHCPクライアント(パソコンやスマホ)は、WiFiに接続した時やLANケーブルを接続した時などネットワークの接続があった時、DHCPサーバに「IPアドレスが欲しいんだけど、、、」とメッセージを送ります。
DHCP Offer
要求を受けたDHCPサーバは、使用可能なIPアドレスの内一つをDHCPクライアントに提案します。
DHCP Rerquest
DHCP Offerで受け取ったIPアドレスで問題なければ、そのIPアドレスで設定してもらうようにDHCPサーバに要求します。
DHCP ACK
改めてDHCPクライアントよりIPアドレスの設定の依頼を受け取ったら、IPアドレスの設定を行います。設定が完了したらDHCPクライアントに通知してネットワークの利用が可能になります。
この時IPアドレス以外にもデフォルトゲートウェイ・DNSも一緒に設定しています。
まとめ
DHCPとはネットワークを利用するための設定を自動で行ってくれる仕組みになります。